青宙通信 2017年度 第11号

 

編集長のこまです。初仕事からいきなり遅れました(;´・ω・)

今回はそーへーとたかの青キャンコンビです。

 

 

こんにちは!執筆が遅れて大変申し訳ありません。2年生の原聡平と武井崇洸です!今回は二人で協力して情報を集めて書きました。青宙を通して皆さんが気になる、長年の疑問や不思議などを明らかにできればなと思っています!

 

宇宙人とは

皆さんは宇宙人という存在をどのように思っていますか?宇宙人というのは一般に、地球外に存在する知性を持った異星人のことをいっています。よくテレビ番組や雑誌などでUFOや未確認生物などと紹介されていますがどこまでが真実なのでしょうか。そして異星人から見れば我々地球人も立派な宇宙人のはずです。地球は生命が生存するのに大変適している環境ですが、どのような条件がそろうことで生命が生き続けていけるのでしょう。

 

ハビタブルゾーン

 宇宙というとても過酷な環境下で生命体が生活するのにはある程度の条件があります。その条件がそろい、限定された範囲がハビタブルゾーンです。このハビタブルゾーンはわかりやすく言うと生命居住可能領域と言います。地球に見られるような生命が生存するには、液体の水が不可欠です。惑星に液体の水が存在するためには適度な表面温度と大気圧が重要になり、惑星の表面温度は恒星からの距離で決まります。もし地球が太陽に近すぎたら水は蒸発してしまうし、遠すぎると凍ってしまうのです。また、大気圧は惑星自身の大きさと質量によって決まります。

恒星の種類にもよりますが、シリウスのように若く重い恒星ほどハビタブルゾーンは遠い距離になり、太陽系から4.2光年のところにある最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリのような軽い星だと恒星から近い距離がハビタブルゾーンということになります。

現在地球は奇跡的にこの領域内に存在してることになるので生命体が存在することができるのです。

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ハビタブルゾーンの変化

 私たちが日々変化しながら生きていく中でハビタブルゾーンも変化していきます。その原因は恒星の寿命です。核融合によって安定的に燃えている恒星を主系列星と言いますが、この主系列星は歳を取るにつれて温度が上がり、明るくなります。

主系列星である太陽は今黄色く、中年の星と呼ばれていますが、太陽が生まれたての頃は現在の70%程の明るさで、そのころの地球はハビタブルゾーンの真ん中に位置していたとされます。しかし、50億年後ほどの遠い未来はハビタブルゾーンは今よりも外側になり、地球はその領域から外れてしまいます。恒星によってハビタブルゾーンの範囲や変化は様々ですが、50億年も経てば地球はハビタブルゾーンから外されるか、歳を取り巨星化した太陽に飲み込まれてしまうか、どちらにせよ地球の終焉は免れません。

 

宇宙人がいる可能性が大きい太陽系外惑星

 地球の終焉のシナリオは決まりきっていますが、実は地球以外にも生命がいる可能性が高い星があります。例えば地球から約20光年離れたグリーゼ581という赤色矮星では、ハビタブル惑星が4つほど発見されており、地球外生命体が存在する可能性が高いです。特にグリーゼ581dという惑星の地表温度は水が液状を保てるほどであり、海や雲、降雨が発生するほど温かいそうです。星の大きさは地球の約2倍。質量は7倍とビッグサイズで、地球にいるより重い重力を感じることができます。しかしながら、公転速度と自転速度が同期していて常に同じ地表面を恒星側に向けているとされているため、生命が存在すると断定することは難しそうです。さらに地球から約20光年のところに位置しているため、高速で移動したとしても20年、ロケットで移動したら30万年ほどがかかってしまいます。人類存続のためにも移住するなら今から出発した方が良さそうですね。

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火星移住計画

 宇宙人といって必ず候補に入りそうなのが火星人ではないでしょうか。実際火星人はいないと思いますが、実は火星は第二のハビタブル惑星で地球人が火星に移住する計画が立てられています。それが火星移住計画です。これはマーズワンという団体が火星移住プロジェクトを発案したもので、2025年を目処に、4人の移住希望者を実際に火星に送り込むという計画です。片道運航なので地球には二度と帰ってこられませんが、応募者は20万人もいたそうです。それでは、もし人間が火星に移住したらどのようなことが起こるのでしょうか。

 火星には地球のたった1%未満しか空気がなく、しかもその9割以上が二酸化炭素で占められています。外気温も平均で-43℃、低くて-140℃になることもあります。シベリア人もびっくりです。さらに火星の表面は酸化鉄という物質が大半を占め、火星が赤く見える原因となっています。画像のように一面酸化鉄の砂漠なのです。

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 さらに火星には地球のエベレストやグランドキャニオンとは比較にならないくらいの大きな山と谷が存在します。大きな山はオリンポス山と言います。オリンポス山は標高が27km、なんとエベレストの3倍も高いんです。火口には富士山がすっぽり収まるほど大きいです。次は大きな谷、火星のグランドキャニオン、マリネリス峡谷です。地球のグランドキャニオンは全長400km、最大深度は1.8kmです。そこで火星と比較すると、マリネリス峡谷は全長4000km、深さは最大で7km!恐ろしいほど大きいです。このようなとてつもなく大きな数字を見れば地球よりも凸凹していることが分かります。もしかしたら住むには過ごしにくいのかもしれませんね。

 

感想

 今回テーマが少し曖昧ですが宇宙人と生存領域という題材で書かせてもらいました。知らない星に知らない生命体。考えただけでもロマンがありますよね!僕は前から思っていましたが実際に宇宙人はいると思います!

読んでくれる方々に分かりやすく説明できたかどうか不安ですが、自分でも知らないことや新たな発見があったので調べている内にとても楽しくなりました。ありがとうございます!

 

参考文献

 

 

・「ナショナルジオグラフィック」  http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9439/

・「ロケットニュース24」https://rocketnews24.com/2015/02/18/547684/

・「AstroArts」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/8976_trappist1

・「ススムくんの太陽系探検隊 火星ってどんな星?」http://www.susutan.com/genre1/mars/

・「スクエア 最新図説地学」 2014 第一学習社

 

 

 

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